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再びブエノスアイレスへ[アルゼンチン]

10/31|50日目
8時に起きる。シャワーを浴びて急いでパッキング。9時半に出るつもりが10時チェックアウト。雨の中タクシーで出発する。強い雨が降っているのですがこちらの人は傘を差さない。ひっきりなしに強い風が吹いているからなのか?
10時20分着。空港職員にすぐに搭乗しろと促され飛行機へ。結局同じ飛行機のはずのロビンとスーチルには会えずじまい。

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たかだか2時間40分のフライトなのですが手持ち無沙汰で、窓に額をくっつけて景色を食い入るように見る。バルデス半島 Península Valdés に浮かぶ3つのピンク色の塩地がジワジワと近づき、後方へ過ぎ去ってゆく。ここも回れたんじゃないか?もっといろんなところに行けたんじゃないか?
貧乏性が頭をもたげる。いやいやいやいや。充分だ。楽しかった。

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眼下は南米のパリと言われるブエノスアイレス Buenos Aires の美しく整然とした町並み。リーベルのスタジアムが見える。久しぶりのブエノスアイレス。
着陸。国内線のホルヘ・ニューベリー空港 Aeroparque Jorge Newbery 、通称アエロパルケ。荷物一時預かりの手続きを行う。係官の女性職員はキレイだけど無愛想で、でも最後には白い歯を出して笑ってくれる。そうなるとわかっていた。荷物を預け市バスに乗り込む。旅が始まったばかりの、あの時の約束、ボカ地区のキンケラ・マルティン美術館 Museo de Bellas Artes "Benito Quinquela Martín" へ。

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美術館の屋上はあの時と変わらない晴天。美術館から眺める景色も吹く風も、閉館ギリギリというタイミングも変わらない。旅の最終日にもう一度来ようと決めていた愛すべき美術館。俺の全権限において「世界で一番好きな美術館」という称号を与える。
さて。エレベーターで2階に下り、俺の全権限において名付けた「青の部屋」へ。

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200年以上前の船首像が40体も並ぶアルゼンチンブルーの痺れる部屋。ボカがまだ港として機能していた頃の話。カラッカラの容赦ない日差しが差す凪の日、時化の夜によって刻まれた船首像の皺を目で追う。様々な海を巡り、今この部屋に集う。
帰ってきましたよ、俺も。楽しかったです、とっても。無神論者も神に感謝するよ。

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広場の前の兄ちゃんは前に来た時と変わらないリケルメ似の兄ちゃん。俺のことは覚えていないだろうけど。子供5人が歓声を上げて俺を追い抜いてゆく。
そろそろ戻らないと。
市バスに乗り込み、アエロパルケに戻る。荷物をピックアップし、エセイサ国際空港 Aeropuerto International Ezeiza へ。シャトルバスは出たばっかりで市バスだと3時間掛かると言う。仕方なしにタクシーに乗り込む。75ペソ、出費ですね。

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寡黙なじいさんが運転するタクシー。夕日は美しく、そして沈んでゆくんだ。2人してタバコをぷかぷかふかしながら時速100kmで移動するんだ。
空港着。「チャオ、アルヘンティーナ!」右手を差し出すとじいさんはニコッと笑う。ガッチリ握手する。

機内で「ネバーエンディングストーリー」が流れている。映画のラスト、バスチアンがファルコンに乗って、地球の様々な場所を飛んでいる。地球の様々な形が映し出され、いたく感激する。

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