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久しぶりの大都市[チリ]

10/24|43日目
サンティアゴ行きのバスはプルマンのセミカマ。今まで乗り継いできた長距離バスの中でも一番良いクラスのバス。座席のシートが革張りになっており、夜は座席をガッツリ倒せる。若い男性の添乗員がいて枕と毛布の貸し出しをしてくれる。ただし朝は寝ていようが微睡んでいようが構いもせずにカーテンを開けて、枕と毛布の回収が始まる。
青白く澄み切った冷たい朝。ドライブインで顔を洗い、露店で甘い甘いホットコーヒーを啜る。ラ・セレナ近郊の町で隣りの席の初老の男性が降りる。
今後の予定をじっくり考え込む。イースター島に行くつもりでいたけれど昨日ニコレッタのメールを読んで気分はすっかりパタゴニア。旅の方針が固まると、車窓を流れる景色を楽しむ余裕が出てくる。

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14時サンティアゴ着。明朝の国内線チケットを購入するために、バックパックを背負ったままその足で町の中心部へ。地下鉄を乗り継ぎ、最寄り駅から15分ほど歩く。サンティアゴ Santiago は都会です。この界隈は旧市街ですが洗練された地域のようで、しっかりした都市計画に基づいた車の通らない道を人々が日の光を浴びながら気持ちよさそうに歩いている。すれ違う人々が妙におれの足元を眺めているような気がする。そんなに汚いビーサンが珍しいのか?
日系旅行会社で2世の女性に応対してもらい明朝のプンタ・アレーナス行きのチケットを購入。タクシーに乗り込みニコレッタお勧めのホステルへ。Casa Roja 「赤い家」と訳せるこのホステルは広い洋館を改造したドミトリー形式の宿で、雰囲気のあるテラスや高い天井が若いバックパッカーに人気があるのも頷ける。5700チリペソなり。

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荷物を降ろし、町の中心へ歩いて向かう。数時間の滞在ですがノンビリと過ごすことにする。サンタ・ルシアの丘 Cerro Santa Lucía へ。デートスポットですな。そこここでベロチューの嵐。さみしさ倍増!
ん〜、サンティアゴの娘っこはかわいい!スタイルもみんな良いような。久しぶりに大都市に来たからそう思うのかしら。
民芸品市場へ行ったり、町を歩いて過ごす。大都市の中心部はどこの国も同じように見える。急ぎ足の滞在では何もわからないから、より一層そう思える。

ホステルのそばのブラジル広場には数軒の気取らないレストランが並んでいる。その中の一軒のバーで夕食。日没が遅いので8時を過ぎたのに夕暮れといった感じ。エビ料理を食べつつ葉書をしたためる。ビールばかり飲んでかなり酔っ払う。宿に戻ってそのまま寝てしまう。

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人の出入りで目が覚める。時計を見ると5時半、起きる時間だ。急いで荷物をまとめテラスで歯を磨いていると、腕時計がアラーム表示になっていることに気付く。まだ2時半だった。道理でまだ飲んで騒いでいる人がいるんだね、「けしからん」と思ってたけど。さてどうしよう、寝ぼけていたこともあり、どうすれば良いのかわからない。たっぷり30分も悩んで結局もう一度寝ることにする。

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