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あっちゅーまのアスンシオン [パラグアイ]

10/18|37日目
アスンシオンに到着したようだ。寝ぼけ眼でバスを降りる。バスターミナルのベンチで浮いたコンタクトレンズを取り替え、ガイドブック片手に今後の身の振り方を考える。朝7時、目が覚めてきた。
ターミナル2階のチケット売り場に上り、アルゼンチン北部、サルタ行きのバスチケットを求めるが直行便がないとのこと。さ〜てどうしたものか。旅の終わりまで2週間、どこへ行くんだ、オレ。どうやって旅を終えるんだ?

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当初は4週間弱でアスンシオンに到着する予定だったけれどすでに5週間が経過している。残り2週間でどこまで行ける?変にバタバタするのもイヤだし、行きたいところに行けないのもイヤだ。
ここから飛行機でチリのサンティアゴに飛び、南下してパタゴニアをじっくり回るか。それともサンティアゴまでのんびりバスで行き、そこからイースター島へ飛んでモアイ像で旅を終えるか。パタゴニアもイースター島も諦めて行き当たりバッタリで行くか?
切符売り場の前に座り込み、ガイドブックを広げ、ルートの可能性を思い付いては切符売り場のおねいちゃんに質問する。でもその新しい情報でさらに選択肢が広がり、考え込んでしまう。それを何回も続け、気付けば2時間半も経過している。

も〜イヤだ!何だかよくわからなくなってきた。小学生の頃から変わっていない例の方法で解決しよう。ペンをコンクリート床で回転させて、3者択一。運に身を任せよう。ボールペンを回転させると、そいつが指し示したのは行き当たりばったり。乗り換えながらサルタへ向かえとのこと。切符売り場のおねいちゃんもひと安心。レシステンシア Resistencia という初めて聞く町でサルタ行きのバスに乗り換えられるとのこと。

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チケットを購入し、出発までの3時間、ネットカフェでブログを書いたり、見た目は旨そうなのに実際はゴムのように固いステーキを食べたりして過ごす。アスンシオンは歩くもの皆、マテ器と魔法瓶を携えている。マテ茶圏に入ってきたようだ。マテ器と茶葉を購入したり、かっこいいバスを激写したりして時間を過ごす。パラグアイの通貨、グアラニーを使い切ったところでバスの時間まで8分。急いでターミナルに戻りバスに乗り込む。

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バスは一番前の席。日差しが強く、鼻の粘膜が痛む。少しするとアルゼンチンとの国境に差し掛かり、乗客全員がバスから降りる。パラグアイ側の入国審査を終え、アルゼンチン側のイミグレーションに向かうと、わらわらと4、5人の若い男に囲まれる。「エレクトロニクスが見つかるとやばいよ、やばいよ」とか何とか。カメラしか持ってないよと言っても「やばいよ、やばいよ」としか言わない。重い荷物を運んでくれて長い行列も順番を割り込んでくれて、でもって手続きが終わるとチップをくれとのこと。ポケットにあったアルゼンチンペソ硬貨を2枚渡すと「少ない、カメラをくれ」と宣う。ん〜、そういうことね、とここでやっと意味がわかる。おれのような言葉のわからない観光客を煽ってチップをせしめる輩のようです。エレクトロニクスをあげるのは文脈として本末転倒ですな、ということで小銭も返してもらってバスに乗り込む。輩はこういったところで変に素直でオロオロしていて拍子抜けする。

無事国境を越える。あっという間のパラグアイ滞在。結局パラグアイには19時間ぐらいしかいなかった。そのうち半分以上眠ってたし。ジョゼの忠告を守った形です。開高健の本を読み終える。18:58レシステンシア到着。急いで荷物を受け取り、切符売りの兄ちゃんに尋ねると19時発のサルタ行きがあるとのこと。切符を購入し、休憩も食事もなく次のバスに乗り込む。バス内では映画「イン・マイ・カントリー」と「スクール・オブ・ロック」が流れている。

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