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マラカナンスタジアムでサッカー観戦 [ブラジル]

10/7|26日目
朝。どこだかわからぬサービスエリアでサンドイッチとオレンジジュースの朝食を取る。外気は今までがウソのように涼しくなった。今日で旅はちょうど半分、26日目。これから向かう予定であるパタゴニアの寒さを思うと、すっかり涼しくなった外気に今から先が思いやられる。
バスに乗り込むと二度寝し、目を覚ませば日記を書きつつサンドロに以前もらったクッキーを平らげる。そしてまた眠る。お昼はハンバーガー、そして眠る。12時半到着予定が少し遅れているようだ。ジョワイスがリオ近郊の町で降りたような気がするが眠り続ける。突然、激しい便意に襲われバス後部に設置されたトイレに駆け込む。と同時にどこかに到着した模様。扉の鍵を掛け忘れたようで長いこと篭っていると車掌が現れる。リオ・デ・ジャネイロ Rio de Janeiro へようこそ。

ロドビアリオのエスカレーターを降りると目の前に「客引きのタクシーには乗るな」と赤字で大きく書かれている。オーケー、アルフレード。サンパウロ行きのバスチケットを2日後の13時でゲット。サルバドールでの経験から、着いたらすぐに帰りのチケットを買ってしまおうと思い、初めて試みたのですがこれは失敗です。明日は一日中冷たい雨と底冷えするような濃霧、明後日は抜けるような快晴だったのです。

コパカバーナ行きの市バスが来たのでオリャッと乗り込む。ブラジルの市バスは目当てのバスが来たら、「オリャッ」と手を上げて車道に飛び出さないと停まってくれない。そのバスが該当のバスかどうかは置いておいてとりあえず停めるが勝ち。
バス車内で黒人のおばちゃんが声を掛けてきてホステルのカードをくれる。何かひと言ふた言しゃべってにこやかにバスを降りてゆく。
切符切りのねえちゃんに行き先を伝えていたのだが全然声を掛けてくれなくてイパネマ海岸の外れの外れの終点まで行ってしまう。「しゃーねーなー」と運ちゃんと愛想のないねえちゃん。「そのまま乗ってろ」と言って車外で一服していたのでオレもバスを降りて一服したらミョーに怒られて戻りのバス代も払わされる。

バスを降り目的のホステルを探すが見当たらない。仕方なしに近場のユースホステルに行ったら部屋がないとのこと。曇り空が理由なのかあっという間にもう夕暮れ。25kgのバックパックを背負い込み、うっすらと濡れる小雨の中を行きつ戻りつしてとぼとぼ歩き、ほとほと疲れてしまった。オリャッとタクシーを停め、バス車内でおばちゃんからもらったカードを手渡すと10分ほどで宿近辺に到着。メーターを稼ごうとしている運ちゃんをうっちゃり、宿のホーンを「リンゴーン」と鳴らすと先ほどのおばちゃんの満面の笑み。おばちゃんの宿だったのね。BURAZUCA'S HOSTEL
この時すでに17:40。18:10からマラカナンスタジアムでフルミネンセvsサンパウロの試合があるよというので、荷物を部屋に投げ込んでオリャッとピックアップバスに乗り込む。

ピックアップバスではチェコ・リパブリックから来た良い暮らししてそうなナイスミドルカップル2組とご一緒する。そのうちの一人のおっちゃんはやり手のビジネスマンらしく、オレにビジネスの話ばかり振ってくる。また「プラハは日本人の年寄りだらけだ、何とかしてくれー」というチェコ人の本音を4人揃って聞かされるがオレに言われても困る。

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マラカナンスタジアム Estádio do Maracanã 。ブラジルフッチボーの殿堂、15万人収容とも言われるマンモススタジアム。アマゾン河上のフェリーで出会ったアイリッシュが「アメイジング、アメイジング」連発してたスタジアムです。期待に胸膨らませていざ乗り込む。チェコの旦那は入場口でウイスキーボトルを取り上げられ、紙コップたっぷりにスコッチウイスキーで閉口している。
階段を上ってスタジアム全体を眺める。でかい!でかすぎて、ピッチをぐるりと囲む客席は人が疎ら。2万人は入っていると思うのですがこのスタジアムだとスッカリ閑古鳥が鳴いている様子。このスタジアムが満員だとしたら、それはそれはアメイジングなんだろうけれど要は対戦カードだね。
ただし!一人一人の観客はとてつもなく熱い。到着した時点で試合開始から10分まわっていたのですがその時点でホームのフルミネンセが一点リード。ただどう見てもサンパウロが優勢で、周りの客たちは椅子を蹴る、まとまりのない怒号を上げるなどなど自由気ままに怒りを炸裂。Jリーグでは味わえない剥き出しの感情が飛び交うのでした。試合はフルミネンセサポーターの願い空しくみるみるうちに前半のうちに逆転されてしまう!

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ハーフタイムはポップコーン、ホットドッグ、生ビールをガブガブやる。今日の夕食。
後半は双方点が取れず、ゲームとしては大変面白かったのですがホームチームの負けでした。本場南米のホーム側得点をラ・ボンボネーラに続いて味わえず、残念!

宿に戻ってひと眠り。同室の人が戻ってきた様子。ドアを開けると日本人2人組み。カポエィラの修行に日本から来てる同い年ぐらいの男性と4~5コ下ぐらいの女の子。軽くお喋りしつつも疲れてそのまま寝てしまう。

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