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箸にも棒にも引っかからない一日 [アルゼンチン]

10/21|40日目

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6:45起床。昨日と同じ要領でガイドさんが迎えに来る。本日は雲の列車 Tren a las Nubes のハイライトである鉄橋へミニバスで向かうツアー。ホテルをまわり、アルゼンチン夫婦とアルゼンチン母娘をピックアップする。
例のごとく、場違いなツアーに参加してしまったという思いにかられる。しかも今日はガイドさんが全く英語がしゃべれない上に全員がアルゼンチン人。道中、内容のわからない会話が続き、その会話の流れで停車してはコカの葉やケーキを購入している。ガイドさんはフィードバックを一切放棄しているので、今どんな状況なのかがさっぱりわからない。
英語が一切通じないツアーには参加すべきではない、ということに今更気付く。今まで気にしてなかったけど。

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今日向かうサン・アントニオ・デ・ロス・コブレス San Antonio de Los Cobres 方面は昨日まわったウマワカほど観光地化されておらず、途中停車してもいったい何を見るために停車したのかわからない。山間にポツンとあるお店でトイレ休憩。そこで皆が急にパンを買い始める。そのことに関して一切の説明がないので「お昼の時間なの?」「お昼の時間は何時?」というようなことをスペイン語を駆使して質問してもガイドの返事は要領を得ない。頭を切り換えて、ツアーメンバーに拙い英語で頑張って話しかけたりするのですが、全然響かない。

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30〜40分ほどでまたトイレ休憩。その村には小さな博物館以外何もない。博物館に入るとそこの女性オーナーが控え室でマテ茶を片手にひたすら油絵を描いている。オーナーは画家でもあるようで本来の展示物の間に自分の作品を展示していたりする。彼女は展示されているプレインカの石の楽器で「エリーゼのために」を演奏してくれた。油絵作品はひどかったけど良い人だった。

麓の村から山頂へ向かいプレインカの遺跡を観光。風が強い。アルゼンチン人夫婦の奥さんが高山病により体調が悪くなった様子で夫婦2人、村で待機することになる。4人だけで雲の列車の鉄橋へ向かう。ミニバスの中、オレも若干頭痛。起きている分には平気なのだけれど眠ると痛む。それなのに眠くて眠くて仕方がないのだ。睡魔に襲われながら標高4,080m地点、雲の列車の鉄橋地点に到着。写真を撮るように促されるのだが寝起きで頭がぼ〜っとして良く覚えていない。

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16時過ぎ。村に戻りやっとお昼ごはん。アルゼンチン夫婦も合流するのですが夫婦も母娘も食べないと言い出す始末。多分食堂が不潔だからでしょう。客がひとりもいないのにテーブルは食い散らかしたように荒れている。仕方なしにひとりで食べる。
ひとりで食べているとイタリア人のバックパッカーが訪れる。彼らと英語で少し話しているとガイドが現れ、「英語が喋れなくて済まないと伝えてくれ」とイタリア人を介して謝ってくる。そして謝ったことをほかのツアーメンバーに満足そうに報告している。彼には非常にうんざりする。このツアーは失敗だった。

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サルタへ戻る道中のカーステレオはビートルズのヒット曲をフォルクローレで演奏した残念な音楽。CDを入れ替えても似たような音楽でフォルクローレ版スターウォーズやタイタニックなんかが続く。昨日のガイドさんのセレクトが恋しい。
雨が降り始める。サルタでは夕方に雨が降る。ガイドに嫌みのひとつでも言ってやろうかと思うのだが頭を切り換え、今日一日の御礼をちゃんと伝えることにする。
母娘がミニバスを降りる際全員と頬をくっ付けて挨拶をしている。ツアーメンバーとも仲良くなれなかったし、どうしようかしらと思っていたけれど娘は屈託なく挨拶してくれた。このツアー中唯一うれしかったこと。

宿に戻ると宿泊客が増えていて皆でビールを飲んでいる。遠くからナニが「アミーゴ!」と大声を上げてビールを勧めてくれる。その声を聞いて、あぁ〜こんなツアー参加するんじゃなかった、町でのんびり過ごせば良かった、と悔いる。
ビール片手に少し皆と話をする。よし!風呂に入ってさっぱりして最後のサルタの夜を楽しもう!、なんて気合い充分で部屋に戻るんだけれど風呂の準備をしてる間に寝てしまう。疲れてたんだね、オレ。

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