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船旅の優雅な一日 [ブラジル]

9/28|17日目
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5時半。あちこちで人々の目覚める気配がする。夢うつつに日の出を見たいと思うがそのまま8時過ぎまで寝てしまう。
2等のハンモック部屋の冷房は効き過ぎ。周りの乗客はタオルケットを持ち込んで快適に眠っていたようですが、自分は寒すぎてまったく熟睡できなかった。寒さ、誰かが寝返りするとその揺れが両隣へ伝わる立体的なザコ寝状態もあってか快眠には程遠い目覚め。

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朝食はパンと甘い甘いコーヒーにスイカ。朝食後は甲板に出て過ごす。日本から持ち込んだサッカー雑誌を読み、日記を書き、文庫本を読む。時々タバコを吸い、ビールを空ける。変わらぬ風景、強い日差しの中、船旅ならではののんびりとした時を過ごす。
船上で目を惹くヨーロピアンブロンド3人娘が甲板のビーチチェアで横になっていると突然シャワーがアクティブに。3人娘は逃げ出し、周りの乗客から歓声が上がる。子供らはシャワーの下へ水飛沫とともに滑り込む。どうやら10時と14時には自動的にシャワーが出て、乗客にささやかな涼みを与えるのだ。

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乗員はほとんどが地元の人々やブラジル人旅行者。ヨーロピアンのバックパッカーや旅行者は両手で数えるほどしかいなくて東洋人は自分ひとり。時間が経つに連れて徐々に皆と親しくなってゆくのだけれどそれはもう少し先の話。時間の進みが遅く14時を指したときにはまだ14時かと気が遠くなる。果てさて、この先4日間をどう過ごそうか。
昼食は2等船室の先にある食堂へ。米とパスタ、フェジョアーダ Feijoada (黒豆と豚肉の煮込み)が載ったプレート。ガイドブックに食事は期待できないと書いてあったが美味しいじゃないか!ぺろりと平らげる。ブラジル人はこのプレートをフォークでぐちゃぐちゃに混ぜて、パスタも短くカットして食べる。

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ハンモックに戻るとディエゴとアドリアーナがひとつのハンモックでチュッチュチュッチュしている。オイオイ、ディエゴ!昨日は自分の奥さんと子供の写真を見せながら家族についてあんなに幸せそうに話していたのに!アドリアーナもさっき甲板であったときは妙によそよそしかったんだがこれだったか~。昨晩アドリアーナに「かっこいい」だの「マッサージしてくれ」だの言われて妙な期待をしていたアホウな俺は正直ずっこける。
そう、ブラジルでは先手速攻。男はどんなに短時間でもそこに女の子が居合わせたら口説く。そして別れの時が来たらあっさりサヨナラ。
そんなわけでブラジル式の明るいノリでディエゴとアドリアーナをからかう。このブラジル人の4人はてっきり友達かと思いきやそうではなく、たまたまハンモックが近くなだけだった。乗船の経緯も年齢もバラバラ。そんな4人が代わる代わるスケベなポルトガル語を中心に言葉を教えてくれる。
船室は冷房が効きすぎなので午後は甲板でドミノゲームをして過ごす。ゲームに夢中になって夕食に遅れ、ビッフェ形式の食事は黒豆の煮込みしか残っていなかった。

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夜、甲板に出てビールを飲む。白人の旅行者たちに声をかけられ、カードやドミノゲームに興じる。ドイツ人のモー、アイルランド人のアイリッシュ、ラスベガスから来たベガス。ドイツ人のブロンド三人娘も加わり楽しく過ごす。あごひげを伸ばし、すっかりあごがなくなっているアイリッシュはリオデジャネイロに住んでいてマラカナン・スタジアムはアメージングだ、絶対に行くべきだと熱く語る。

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酔っ払って船室に戻り、アドリアーナの家族の写真を見せてもらっていると船が桟橋に停泊。ポリスが現れ、外国人だけ船外で持ち物検査とのこと。ディエゴがナビゲートしてくれて、用心棒のように見守ってくれる。その心遣いが頼もしい。ディエゴの男気に感謝。その後はシャワーも浴びずに寝てしまう。

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